Look This!  Gallery 陶迷庵 − 私のお気に入り * Page 4

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Royal Worcester Sabrina Ware Vase From MIE様 08/30/04


Richard Ginori Japonisme Plate From まゆき 08/21/04

     

直径25cmのディナー皿です。1880年代前半に、サヴォイア家ウンベルト一世のために作られたシリーズ。蒔絵の質感を出そうとしたジャポニズム作品です。

1870〜86年の間、リモージュの絵付師ジャン・バティスト・デュクレールがジノリ窯に在籍して、リモージュのエナメル技術を伝えたそうです。
エナメルで盛り上げて金彩・銀彩を施してありますので、温度のコントロールが非常に難しかったろうと思われます。実際に使用されていたらしく、かなり金彩がはがれて下のエナメルが露出しています。
技術的にはセーブル、マイセン、KPM、ミントンに及びませんが、ジノリ職人の熱意が感じられるお皿です。


Victorian Scent Bottle From MIE 様 08/06/04

ずいぶん前に骨董祭で同じ型の瓶を初めて見たのですが、その時は一緒にいた友人のご主人が化学専攻で赤いガラスが特にお好きだったので、そちらへ行ってしまいました。
ガラスの赤い色は青と比べて発色が難しいそうですね。

シルバートップにモノグラムがあるので、恋人からの贈り物だったのではと想像して楽しんでいます。


A Pair of Candlesticks From KEI 様 05/07/04

1908年 A.E.Jones作アーツ&クラフツキャンドルスティック1対
作者A.E.Jones(1879-1954)はアーツ&クラフツの代表的作家の1人です。彼が亡くなった後も工房は続いていますが、1910年辺りまでの作品に優品が多いようです。
このキャンドルスティックはA.E.Jonesの作品の中でも数があまり造られなかった作品で、どちらかというと薄く軽いJonesにしては重量感があります。

購入した店はロンドンの昔は銀貨の金庫だった地下室に銀器店の集まっている「SILVER VAULTS」のLangfordsという店で、オーナーのJoel Lanfordは銀器に関する著書も出版している銀器のスペシャリストです。


Wedgwood Fairyland Lustre Melba Bowl From MIE 様 04/04/04

 

1920年頃。Daisy Makeig Jones作。
大きな割れが かすがいで補修してあります。


Furstenberg Alphabet Set From KEI 様 12/24/03

 

   

フュルステンベルグのセットです。年代は1770年ぐらいかと思います。
ポット、ポットと同型のクリーマー、シュガー、C&S6客これにスロウプボールがあるのですが、何故かそれだけ高台が痛んでいて修理に出しています、その他はカップの口辺に金彩のすれがあるだけの完品です。
本来はAからZまでのC&Sがあったものですが、24客しか残っておらずその中の6客(家族の名前のイニシャル)を選びました。

大手オークション会社の来歴の記述には「Frederick the Great of Prossia(Frederick II)からGraf Hermann Wemer von der Asseburg(1702-1779)に贈られたと信じられている」と書かれていました。

ポット、クリーマーの蓋には真鍮の蓋止めがついています。
この形はチョコレートポット、ココアポットに多いのですが、ポットに茶漉しの穴があるので、これでもティーポットなのかと思います。
花文字の繊細さはマイセンを凌いでいると思われます。


2 Furstenberg Saucers / Vienna C/S From Rouge 様 12/22/03

 

 

 

フュルシュテンベルクの2枚のソーサーは、この窯の1770年代の特徴である、ロカイユ模様を浮き彫りにした白磁地に金彩と色絵の花綱を描き、フュルシュテンベルク窯の得意とした風景画が上下に描かれています。
この絵付けは縁取りが特徴的で、これはフュルシュテンベルクで創造された縁取りの絵付け方法で、サーモン系の淡いオレンジと金彩で描かれた放射状の縞が縁を飾っています。
同じ絵付けがヘッセン州立博物館に所蔵されています。

ウィーンのカップ&ソーサーは1765〜70年頃のウィーンのトランブルーズと呼ばれる、カップの転倒を防ぐ為の枠がソーサーに付いた独特の形です。
このトランブルーズ型と呼ばれるソーサーはマイセン、シャンティー、サン・クルー、セーヴルで其々独特な形が考案され、ウィーンのものは釣鐘型のカップにハート型に刳り貫かれた台座が特徴で、このカップは白磁地に赤紫のウィーンの薔薇が絵付けされています。


Royal Worcester Plate From MIE 様 12/07/03

   

1910年代のロイヤル・ウスター。ペインターはRechard Sebrightです。
果実絵がメインな方で、花の絵は少ないように思います。


Hoechst Ceramer, Cup, Bowl, Saucer / Sevres Creamer From Rouge 様 12/07/03

 

   

ヘキストは大体1770年頃から1780年代にかけての作品で、プットーをメダイヨンの中に描いた、カップ、ボウル、クリーム入れのセット(残念ながらソーサーがありません)、マイセン風の金彩で縁を飾った風景画のソーサー、それと花絵のカップです。
花絵は細密画的な描き方ですが、通常のヘキスト作品より稚拙で、頑張って描きました的なところに惚れました(笑)

セーヴルの1775年のクリーム入れは、私が最初に18世紀の磁器に興味を持つきっかけになったものです。


Sevres Cup & Saucer From Rouge 様 12/04/03

このカップ&ソーサーは1791年にセーヴルの王立磁器工場で、ジャン・ジャック・ピエールにより絵付け、エティエンヌ・ル・ゲイによって金彩された作品です。
この風変わりな形状は、1786年にランブイエ城にあった、マリー・アントワネットの為にルイ16世によって作られた、酪農場に納品されたシリーズの一つなのです。

このシリーズには、有名な乳房の形のチーズ漉し器や、エトルスクと呼ばれる一連の古代ギリシャ風の(この時代ポンペイやヘラクラネウムなどの古代遺跡が発掘されて、古代様式が流行になりました)が含まれています。
このシリーズには共通して、酪農に関するモチーフ、牛、羊、山羊、古代ギリシャの農婦が描かれ、現在もセーヴルの国立陶磁器美術館に展示されています。

私のこのカップはこの時に考案され、作られた白地が王家の権威の失墜で除り、そこにセーヴル風の絵付けを施されて世の中に出たものです。これと同じカップはドイツのファザネリー城、パリの装飾美術館、カルナヴァレ美術館に所蔵されていますが、カルナヴァレのものはギロチンを描いた革命期のもので、嘗ては王妃の為に作られたカップも時代の荒波の中で数奇な運命をたどる悲しさを感じます。


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