**** クリックできるものは、拡大画像があります(新しいブラウザ画面が開きます)****
一目見て私の中の日本人が激しく反応してしまったものです。
日本の小柄をナイフやフォークにしてしまう発想にびっくり。鍔や小柄など、日本の刀細工の美しさは当時の欧米人たちを魅了したのでしょう、フォークやナイフのブレードは、小柄と見事にマッチしたジャポネズリ・デザインです。
写真がへぼくて恐縮ですが、ブレードの表裏に細やかに施されたエングレービングはいつまで見ていても飽きません。ブレード部は1882年シェフィールドのMartin Hall & Co製。小柄は銘の入っているものは6本ありますが、柳川直政(元禄)、津尋甫(享保)など、江戸中期の江戸金工流派のものらしいです。
いずれも意匠を凝らした手の込んだもの。オリジナルはどのような姿だったのだろうかと想像して楽しんでいます。
マイセンや18C英国古陶磁器の柿右衛門写しを持っていて本歌柿右衛門を持ってないのは片手落ちと思っていましたが、まだまだ勉強不足で和骨董には手は出すまいと決めていたのに、一目惚れ、衝動買いの柿右衛門小鉢です。1680〜1700年辺りの所謂元禄柿右衛門だそうです、サイズは12cmぐらい。
クリスティーズなどで購入して里帰りさせているディーラーから求めました。画像が悪いのですが、細い線で丁寧に描かれた絵付けです。形も小さいながら端正で見飽きることがありません。和骨董も少しづつ勉強していきます。
1840年代のチェンバレンのお皿、および1880-90年代のRoyal Worcesterのベースの画像をお送りします。 risukoさんの本歌には遠く及びませんが、この明るい色合いも、これはこれで気に入っています。
|
ロイヤル・ウスターはすべて1920年代の作品です。右端に写っているベースだけは1900年ごろのロイヤル・クラウン・ダービーです。
|
ポンティのデザインしたコーヒーセットは中期以降はデザインも硬質化(適当な表現ではないですが・・)してくるのですが、このセットは1932年でこの形は1928年ごろから作られていると思います。ひじょうに、ポコでございましょ(KEIさんふうに・・)
セットはカップ6客ですので通常セットでしょう。ただモカようなためかとても小さいカップです。(ちなみに通常カップもございますので比較のため写しました・・こちらは1930年製のトリオ)
しかし、残念なのはシュガーポットがないのです!・・ということを理由にしっかりまけてもらい、見つかったら直ぐに連絡をするのを条件に購入しました。
花のデザインは彼が(イタリア人・・セルジオといいます)いうには、これがあるからいいのだそうです。確かに手元にきてみるとボンティらしいデザインだなと思います。(当初 私はプレーンなものを探してたので・・)
ちなみに、ハンドルのデザインはGを表していると思いませんか?
おまけに、同時代のグレイ社のスージーデザインのポットも送らせていただきます。
同時代のイギリス、イタリアの比較にもと思い・・オレンジの立て模様のポットはシェイプもスージーがグレイ社でデザインした珍しいものです。また、このカラーパターンは英国アールデコ陶磁器によく取り上げられているものだと思います。
1765年のヘキストポットです。高さは12cmの小さなポットです。
ヘキスト窯(ヘヒスト、ヘフスト等とも日本語表記されますが)自体、50年の短期間の窯でしたから、数が少ない上にこれはその中でも大変珍しい例になると思います。
「探すのは非常に困難なものだ」という大英博物館やゲッティ美術館などにも陶磁器を納める売り手のディーラーの言うとおりのものでしょう。フランドル風の窓絵も一見荒そうですが、非常に繊細に細かく描かれていますし、全体もとても240年前のものとは思えないほど艶を保っています。成形は轆轤引きです。
1925年までDarmstaetder collectionに入っていたということで、裏のDとLを組み合わせた赤いシールはそのコレクションシールかと思われます。
デコ物好きな私は、今回スージークーパーのブラックバンディト(通称タンゴ)のティーフォートゥーをLook thisに送らせてもらいます。
日本だとクーパーは人気ですね(パトリシアとかですが)。しかし、海外ではグレイ在籍時のものや、このタンゴなどが人気ですね。名探偵ポアロもこのセットでお茶してたし。
|
1892年のブラッシュ・アイボリー手のセットです。日本的な情緒が感じられます。 一緒に写っているお皿やC&Sも、19世紀末から20世紀初期にかけてのロイヤル・ウスター製です。
|
ポットセットの方は1914-15年、バーミンガムのLiberty社のものです。
19C後半から始まった英国のアーツ&クラフツ運動で重要な役割を果たしたLibertyのアーツ&クラフツ銀器は英国でも数が少なく、また英国人の思い入れもかなり強いものがあります。
このセットはアーツ&クラフツ特有のハンマー仕上げ(槌目をわざと残した仕上げ)、模様にもケルトの影響が見られ、典型的なアーツ&クラフツ銀器といっていいでしょう。
コンディションも完璧です、日本でよくこんな物が手に入ったと思います。私の銀器コレクションで一番大事にしているものです。単品のコーヒーポットもやはりLibertyの1925-26年のもので、ハンマー仕上げです。
こちらはどちらかというと優しい感じですがやはりアーツ&クラフツ銀器と言って良いと思います。
これは英国から購入しました。「貴女が好きそうだが・・・」と画像を送ってきてくれました。
信頼しているディーラーさんでしたので安心して購入しましたが、驚いたのがポットのつまみに傷があったので、オリジナルは取って置いて使用するときのために新しいものを造ってもらえるか?と聞きましたら「喜んで!」とわずか2日で£10でまったく同じ形のものを造ってくれたことです。
さすが1790年創業の老舗・・・・感激しました、色々な想い出のつまったポットです。