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- ドイツ ユーゲントシュティル・フィギュアの世界 

〜 Rosenthal ローゼンタール 〜

 

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◆ Rosenthal ローゼンタール

ローゼンタールは、現在のバイエルン州ゼルプ(Selb)に1889年創設されました。
創業者のフィリップ・ローゼンタール(Philipp Rosenthal)はドイツ生まれですが若くして米国に渡り、磁器の輸入会社などで働いた後帰国、自ら磁器製作に乗り出します。
ビジネスマンであると同時に、優れたデザイナーでもあったフィリップは、まもなく個性的なデザインの食器で人気を博し、1910年頃にはフィギュア製作も開始します。
彼の優れた経営手腕とデザインで、ローゼンタールは開窯から20年ほどで周辺の窯を吸収しつつ民間窯をリードする立場に急成長しました。

ローゼンタールは他窯のようにマイセン調のフィギュア造りに追随せず、いち早くユーゲントシュティルの潮流に乗り、若いアーティストを起用してモダンな作品を次々と発表していきます。
ローゼンタールでフィギュア製作に携わったアーティストは、他の窯でも作品を作っていた場合も多いので、この時期のフィギュアは窯にこだわらず、特定の作家の諸窯での作品を追求するという楽しみ方ができます。

しかし、1933年にナチスが政権を握ると、ユダヤ人であるローゼンタールは1934年窯のオーナーの座を追われます。
これ以降は優れた作品も少なく、フィギュアも所謂「大ドイツ主義」的な作品が多くなります。

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◆ 窯印

1910〜第2次世界大戦前までは、フィギュアには次のようなマークが見られます。
「Rosenthal」と王冠のマークが本部?の芸術部門、王冠とバラの花のマークがBanhof工房のものです。この両者はどちらもゼルプにあり、アーティスト達も両方で製作していたと思われますが、フィギュアに関しては、それぞれ異なるシステムで番号が作品に付けられています。
また、1933年以降は「Germany」という国名が表記されるようになります。(それ以前は「Selb, Bavaria」)

◇ Rosenthal Kunst Abteilung (芸術部門)
        

◇ Rosenthal Selb-Banhof 工房
 

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◆ローゼンタールの主なフィギュア作家


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